創立70周年記念総会を終えて
人文・法・経済科学部同窓会
会長 高木 裕

70周年記念式典・イベントも無事に終わり、安堵しました。
昨年4月に70周年記念事業準備委員会を立ち上げ、委員長を渡邉副会長にお願いしました。その委員会内にイベント企画部会(部会長は古川原事務局長)を立ち上げ、コロナ禍の中でzoomを活用しながら、若い会員のみなさんから貴重なご意見を頂きました。さらに昨年12月から準備委員会を記念事業実行委員会に移行させ、事業コンテンツの具体化に取り組んで頂きました。本年4月には褒賞委員会を立ち上げ、石川委員長の下で、褒賞対象者の検討を進めて頂きました。ご参加頂いた委員のお名前は一々記しませんが、委員のみなさんのおかげで、記念式典及び各イベントを無事開催することができました。改めまして関係者のみなさんのご尽力に深く感謝申しあげるしだいです。
記念公演は三味線プレイヤー史佳さんにお願いしました。『三味線の伝統と革新』というタイトル通り、伝統の津軽三味線に始まり、近年のジャズやクラシック音楽とのフュージョンから生まれた革新的なパフォーマンスにいたる、血湧き肉躍るエネルギッシュな内容だったと思います。
人文学部阿部ふく子先生(同窓会理事)の企画による「哲学カフェ」は、タイトルにすこし身構えたのですが、意外にスムーズに対話に入ることができました。私のテーブルでは「未来はどうなるか」などのテーマから始まりましたが、こうなるとまずは自分への問いかけになり、それがそのまま周りの参加者への問いかけにつながるので、自然な対話が生まれました。これもまた楽しい体験でした。
祝賀会は会津支部の鈴木伸康さんの発案による抽選会があり、各支部からは地域の特性を活かしたお土産が並び、会場は大いに盛上がりました。また、今回長らく闇に眠っていた新潟大学応援歌が富岡清嗣さんのご尽力でよみがえり、会場のみなさんと斉唱できたことは大きな慶びでありました。
さて、「未来へつなぐ」、というこの記念総会のキャッチフレーズは何を意味するのでしょうか?いろいろな取り方はあると思いますが、一つは本同窓会が70年間培った大きな交流の輪を若い世代に継承してゆくことだろうと思います。三学部での学びの日々、記憶に残る青春の熱情は70年間連綿と受け継がれ、いくつもの交流の輪を広げてきました。この交流の輪を未来につなぐだけでなく、同時に新しい時代に即したものに変えてゆく必要があります。そのためには同窓会事業に若い世代が多く参画することが求められます。幸いにも今回の記念総会は、準備委員会、イベント企画部会から実行委員会にいたるまで比較的若い世代の方々が建設的な意見を述べ、本番でも進行を引っ張ってくださいました。今後に向けて明るい展望が開けました。ありがとうございました。